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「だいたいその通り」

「だいたいその通り」

これは自分としては特に目新しい表現ではないのですが、先日イギリス人マネージャーとの会話している時に耳にして、ふと「あ〜、そう言えばこの表現便利だよな。でも自分では使ったことはないな」と感じたので、自分の引き出しとして記憶に刻み込んでおくためにも、掘り下げてご紹介したいと思います。

 

実際の会話のやりとりは正確には覚えていませんが、例文がないとイメージしにくいと思いますので、ざっくりとそのときの会話をご紹介しておきます。文脈としては、会社の新製品のコンセプトについてマネージャーが管理人に説明していて、管理人はいろいろ質問しながらその内容を理解しようとしている、という場面です(※実際の会話の内容はもっと複雑です)。

管理人:So does it mean we need to customize the system for every single customer?
(ということは、うちはお客さん一つ一つにシステムをカスタマイズしてやらないといけないんですか?)
マネージャー:Yeah, __________________ . Which is why implementation takes a lot of time.
(まあ、基本的にはそうだね。だから導入にすごく時間がかかるんだよ)

 

日本語訳としては、「基本的にはそうだね」「大筋ではそうだね」「ほとんどそうだね」「そんなところだね」「だいたいそんなところだ」「だいたいその通り」といった感じになるでしょうか。100%ではありませんが、相手の言うことをだいたい肯定しているという表現です。

さて、ここでマネージャーが実際に言った、下線部に当てはまる表現とは何でしょう?

「basically yes」と思った方は非常に惜しい!細かいことですが、下線部の前に「Yeah」があることに注目してください。「Yeah」は「Yes」のくだけた表現ですので、「Yeah, basically yes」と重なってはおかしいです。逆に言うと、「Yeah」が無ければ「basically yes」でOKです。

 

さて正解は
Pretty much 星
です。

 

改めて考えてみるとこれは面白い表現です。結論を先に言ってしまうと、「pretty much」はひとまとまりで覚えてしまったほうが話が早いのですが、いろいろと興味深いことがあるので、ここではあえて「pretty」と「much」を分けてじっくり考えてみたいと思います。

まず、pretty単体の意味を考えてみましょう。もちろんここでの「pretty」 は「可愛い」ではありません。「可愛い」の「pretty」は形容詞です。ここでは、後ろにある「much」が副詞。よってそれを修飾する「pretty」も副詞ということになります。

では副詞のprettyとはどんな意味でしょうか?
オンラインのOxford Dictionaryを見ると意味は二つあり、一番目の意味は「to some extent; fairly」、二番目の意味は「very」となっています(参照)。一番目の「to some extent」は「ある程度、多少、まあまあ」で比較的馴染みがある表現ですが、「fairly」とはいったい何でしょうか?

そこで「fairly」も調べてみると、一番目の意味が「to some extent but not very」となっています(参照)。これで「very」ではない意味があるということがはっきりしました。これは非常に興味深いです。副詞の「pretty」には、「まあまあ」という、極端なことを言えばあってもなくてもいいような意味と、「とても」という強調の意味異なるニュアンスの二つの意味があり、これらは見かけ上は区別がつかないのです。

見かけで区別がつかないのは厄介なのですが、見分けるヒントはあります。基本的には、prettyが強く発音されれば(強勢があれば)「とても」の意味です。普通に読まれれば「ある程度」です。管理人の感覚では「ある程度」の意味のほうが圧倒的に多いように感じます。圧倒的に、というのは言い過ぎかもしれませんが、Oxford Dictionaryで一番目の意味であることからも、副詞のprettyは基本的には「ある程度」と覚えておいて間違いはないはずです。

例:
The game was pretty good. (その試合はまあまあよかった)
The game was PRETTY good. (その試合はとてもよかった)

ちなみに、管理人も日頃お世話になっているアルクさんの英辞郎では、残念ながらこのあたりの整理・説明が不十分で、やはり英英辞典で調べることは大事だなと改めて実感しました。

さて前置きが長くなりましたが、今回の「pretty much」の「pretty」はまさにその「まあまあ」の意味だと考えられます。

そこで今度は副詞のmuchについて考えてみます。この意味は一つだけで、「to a great degree」となっています(参照)。これ単体では日本語にしづらいですが、意味としては程度が大きいということです。分かりやすいところでは、例えば「Thank you very much.」の「much」です。おかしな日本語ですが、「とてもたくさん感謝している」が直訳になります。

ここで「very much」と「pretty much」を比較してみると、「very much」の場合は、veryがmuchを強調しているので、程度の大きさとしては
much」 < 「very much
ですが、
pretty much」の場合は、前述のように、「pretty」自体が「まあまあ」という、あってもなくてもいいような意味ですので、
much」 ≒ 「pretty much
となります。むしろ「pretty」という言葉がクッションになっているので、「pretty much」のほうが若干弱いかもしれません。

いずれにしても「pretty much」の意味合いとしては、さまざまな意味において「程度が高いほうだよ」と言っているだけにすぎないのですね。

さて、このようになんだかんだと説明してきましたが「pretty much」はひとまとまりで覚えてしまうのが話が早いです。Oxford Dictrionaryでも、「(informal) almostalmost completely」という意味の熟語(idioms)として紹介されています(参照)。
何かの程度がほとんど完全に近いということです。

使い方は2通りあって、今回のポイントのように
1. 「pretty much」を疑問文の答え(あいづち)として単独で使う場合
(日本語訳は 「基本的にはそうだね」「大筋ではそうだね」「ほとんどそうだね」「そんなところだね」「だいたいそんなところだ」「だいたいその通り」など)

2. 「pretty much」がさらにその後ろにあるものを修飾する場合ほとんど〜、だいたい〜)
があります。

管理人の英会話学習のバイブル、アメリカのシットコム「フレンズ」から、例文をいくつか紹介します。

例1(疑問文の答えとして単独で使う例)
【シーズン2・エビソード11】
Mrs Green: Sweetie! So this is where you work? Oh, it's wonderful! Is it a living room? Is it a restaurant? Who can tell? But I guess that's the fun. (レイチェル!ここで働いてるの?すごいわ!ここはリビングだかレストランだか区別がつかないわね。きっとそれが楽しいのね)
Rachel: Pretty much. Here, meet my friends.(まあね。ほら、友達を紹介するわ)

例2(さらにその後ろにあるものを修飾する場合)
【シーズン1・エビソード13】
Roger: That's pretty much it. (それでだいたい全部だよ) 
【シーズン2・エビソード1】
Phoebe: Ok, so this is pretty much what's happened so far. (はい、というわけでこれがこれまでのだいたいのあらすじよ)

特に、例1のような疑問文の答えとして単独で使う表現は、覚えておくと非常に便利です。なぜ便利かと言うと、詳しく答えるのが面倒で、適当にあしらいたいときに使えるからです(笑)

詳しく答えるのが面倒な理由はもちろんさまざまです。一つには、その背景について説明するのが面倒ということがあるでしょう。もう一つは、英会話初級〜中級者にとっての現実的な問題として、語学力が問題でうまく説明できないというケースがあると思います。誰しも、何かを英語で質問されて、「あ〜ちょっと違うんだけど、違いをうまく説明できないな。ま、大筋では間違ってないからその通りだって言っておこうか」と思った経験があるのではないでしょうか?あまり褒められた話ではありませんが(笑)、そんなときの返答としても重宝します。

例1のRachelの返答もまさに詳しく答えるのが面倒というケースです。Mrs GreenというのはRachelのお母さんで医者の夫人。Racheはこのときの心境としては、自分がカフェのウェイトレスとして働いていることをあまり話題にしてほしくなく、さらに世間知らずで天然のお母さんがわけのわからないことを言いだしたので、早くその会話を終わらせたくてpretty muchまあね)」と答えたのです。

管理人とマネージャーの会話の場合では、両方の側面があったと思います。管理人が言った「So does it mean we need to customize the system for every single customer?」に対して、マネージャーが言った「pretty much」の中にはおそらく「"every single"ではないかもしれないけど、ほとんどのお客に対してはそうなるだろう」という本来の意味と、マネージャー自身もそんなに詳しくは把握していないので、とりあえず私の質問を丸めこみたかった、という二つのニュアンスがあったのでしょう。

もう一つ補足しておくと、「pretty much」はOxford Dictionaryでは「(informal) almostalmost completely」と前述しましたが、「pretty much」と「almost」が完全に会話の中で置き換えられるかと言うとそうでもないので注意してください。
特に「Almost!」と単体で使う場合は「惜しい!」という意味で、クイズの答えが正解までもう一歩というときや、サッカーでゴールがギリギリのところで入らなかったときなどに使います。「Pretty much.」を単体で使うのとはややニュアンスが異なります。

今日のワンポイント英会話:
Pretty much. (だいたいその通り)


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TOEIC935点取得!

当ブログ(PC版)のヘッダー画像を更新したことからもお気付きの方がいるかもしれませんが、先日ついにTOEICで900点超え(935点取得)を果たしました。

 

「ついに」とは言いましたが、実はTOEICの受験は7年ぶりになります。それまでのベストは865点。かなり回数を受けましたが、当時は900点超えは果たせませんでした。なんでまたTOEICを受けようという気になったかというと、管理人の会社に、TOEICスコア960点という若者が入ってきたことがきっかけでした。TOEICの点数が英語力の全てではありませんが、確かに彼の英語力は凄い!管理人は足元にも及びません。

 

管理人の会社は、一応「外資系」と呼ばれる会社なのですが、同僚やお客さんは日本人ばかり。しかも現在のマネージャーは日本語を話すということもあって、最近は英語を使う機会がめっきり減っており、英語力の錆びつきを感じていました。

 

そんなところにやってきたTOEIC960点の新人君。消えかかっていた管理人の英語学習熱に火が灯りました。いざやるとなったらとことんやるのが管理人の主義。一年発起して、アルクの「挑戦900点TOEICテスト攻略プログラム」を受講することにしました。

 

この講座は受講すると最初に模試(Primary Test)を受けるのですが、その結果はなんと「TOEIC換算点:660点」!ショックを通り越してもう笑ってしまいました。英語力の錆びつきがが現実であることを痛感したので、我ながらよく勉強したつもりです。

 

2015年1月に受講を開始し7月に終了。リスニング力の向上に確かな手ごたえを感じていたものの、リーディングを解くのが遅い欠点は解消しきれず、7月のTOEICでは880点止まり。その後も教材を使ってリーディングの対策に励み、9月のTOEICでなんとか935点を取ることができました。

 

お安くはない講座ですが、真剣に英語力向上を考えている方には、アルクのTOEICテスト対策はおすすめです。管理人は「900点攻略〜」を受講しましたが、他にも「800点」「730点」「600点」…などさまざまなレベル別の講座が用意されています。

 

また、管理人が運営する姉妹サイト(英会話上達を真面目に考えるサイト)では、この講座の受講体験や教材の詳細、管理人が過去に受講したTOEIC点数の一覧などをご紹介しています。興味のある方は是非ご覧ください。


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